投稿日:2016年04月21日 07:31 文字数:691
やましたさんは、おみとおし。
ステキ数:20
おともだちの誕生日に贈ったじろP短文です。よろしければおすそわけ(になってるといいなあ)。
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「ほい、プロデューサーちゃん、おっつかれー」
デスクワークに勤しんでいる自分の目の前に、ことりと音を立ててマグカップが置かれた。コーヒーだ。振り返ると山下さんがそこにいた。淹れてきてくれたのかな。
「あ、ありがとうございます」
「ん。どういたしまして。それでこっちはいつも頑張ってるプロデューサーちゃんにごほうび」
続けて目の前に箱が差しだされ、ふたが開けられる。
「……チョコレート」
「疲れとれるって言うからね。最近かなり立て込んでたし。ちょっと一息ついた方がいい」
「でも」
「年上の忠告は素直に聞きなさいよ。10分20分息抜きしたところで書類が出来ないわけでもなし」
つん、とおでこを人差し指でつつかれて。
「ね?」
もう大人しく休憩をとるしかなかった。カップを手にとって、コーヒーを口に運ぶ。ふわり、といい香りが口の中に訪れ、わ、と声が出た。
「美味しい……!」
「そりゃあもう。教員時代は毎日ビーカーで淹れてましたし」
いつの間にかわたしの隣の椅子に掛けた山下さんがに、と笑う。
「でも濃さとか味とか私の好みとぴったりなんですけど、あの」
「そりゃあ、もう」
もう? と尋ねようとした私の口の中にぽい、とチョコレートが放り込まれた。これも美味しい。もの凄く美味しい。コーヒーとのバランスがもの凄く取れている。あっという間に喉元を滑り落ちた。
「これもすっごく美味しい」
「そりゃよかった。んじゃ、ほいもひとつ。……お誕生日、おめでとさん」
「え……あ!」
すっかり忘れてて今気付いた自分に、何でもお見通し、な顔して隣の彼は笑っていた。
なんだか、ずるい。
デスクワークに勤しんでいる自分の目の前に、ことりと音を立ててマグカップが置かれた。コーヒーだ。振り返ると山下さんがそこにいた。淹れてきてくれたのかな。
「あ、ありがとうございます」
「ん。どういたしまして。それでこっちはいつも頑張ってるプロデューサーちゃんにごほうび」
続けて目の前に箱が差しだされ、ふたが開けられる。
「……チョコレート」
「疲れとれるって言うからね。最近かなり立て込んでたし。ちょっと一息ついた方がいい」
「でも」
「年上の忠告は素直に聞きなさいよ。10分20分息抜きしたところで書類が出来ないわけでもなし」
つん、とおでこを人差し指でつつかれて。
「ね?」
もう大人しく休憩をとるしかなかった。カップを手にとって、コーヒーを口に運ぶ。ふわり、といい香りが口の中に訪れ、わ、と声が出た。
「美味しい……!」
「そりゃあもう。教員時代は毎日ビーカーで淹れてましたし」
いつの間にかわたしの隣の椅子に掛けた山下さんがに、と笑う。
「でも濃さとか味とか私の好みとぴったりなんですけど、あの」
「そりゃあ、もう」
もう? と尋ねようとした私の口の中にぽい、とチョコレートが放り込まれた。これも美味しい。もの凄く美味しい。コーヒーとのバランスがもの凄く取れている。あっという間に喉元を滑り落ちた。
「これもすっごく美味しい」
「そりゃよかった。んじゃ、ほいもひとつ。……お誕生日、おめでとさん」
「え……あ!」
すっかり忘れてて今気付いた自分に、何でもお見通し、な顔して隣の彼は笑っていた。
なんだか、ずるい。
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是非、コメントを投稿して頂き、皆様と共に男女を愛する場所としてpictMalFemを盛り上げていければと思います。
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